【実践的】「ブラック学級づくり」から学級経営の基礎を学ぼう

先生の仕事

学級経営って大事なのは分かってるんだけど、何をすればいいのか…

学級経営を学べる本はないかしら…

今日は、教師にとって超重要視されている「学級経営」についてまとめていきます。

参考にするのは、中村健一氏の『策略 ブラック学級づくり』(明治図書)です。

あなたも、「学級経営の基礎」を学ぶことで日々の仕事に彩りを与えていきましょう!

特に初任者、若手の先生に参考になる部分が多いと思います。

それでは、早速いきましょう!!

【学級経営の基礎は3項目】

「学級経営が大事」とはよく聞かれますが、「学級経営」という言葉自体かなり広い範囲の言葉です。

学級経営を大切にしましょう!

ランチョー
ランチョー

何を大切にすればいいの???

ということになってしまいがち。

本書では大きく3つに分けて「学級経営」を捉えています。

・リーダーとして認めさせる集団統率術

・子どもへの個別対応術

・クラスをまわす仕事術

です。

以下の3つに分けてポイントを理解していきましょう。

【集団を統率するためにきちんと叱ろう】

本書では、何度も「叱る」という言葉が出てきます。

そして「叱る」ことが大事だと指摘されています。

でも、叱ると子どもから嫌われたりしないかな?

違います。

子どもたちは「厳しい先生が嫌い」なのではありません。

きちんと叱らない教師が嫌いなのです。

でも、「叱ってばかり」ではダメですよね。

本書でも、

指導は「点」で行うのではなく「線」で行え

と指摘されます。

分かりやすく言うと、感情に任せて叱る(点で指導する)のではなく、

厳しく叱る→子どもたちが行動を正す→褒める

という線で指導することを見据えて「叱る」ということが大切だと言われています。

叱るのは分かったけど、誰を叱ればいいの?

「褒めることを見据えて叱ることが大切」と分かっても、「誰を叱ればよいか」は難しいところです。

本書にはポイントがまとめられています。

・基本個別で叱ることを前提とする

・発達障害の子どもと高学年女子は叱らない

・教師のことが大好きで元気な男子を叱る

・その代わり、その子を全力で可愛がる

とまとめてあります。

「褒める」という道筋を明確にしながら、ドーンと雷を落とし、教師をリーダーと認めさせましょう。

【いじめに対しての予防線を張っておこう】

本書ではトラブルが起きないよう「予防」することの大切さについて指摘されています。

問題は起こるものとはいえ、起こさないのが良いに越したことはありません。

「起こると大変」なものの代表が「いじめ」です。

いじめ予防についてのポイントは「多数派を身に付けること」です。

2つの事例に対して子どもへの「具体的な投げかけ方」が載っていました。

【一生懸命な子を笑った子がいる場合】

A君は一生懸命練習をしていた!それを少し失敗したからといって笑うなんて人間として許せるか!先生は絶対に許せない!先生と同じで人間として絶対に許せないという人挙手しなさい!

【机をくっつけようとしない子がいる場合】

いじめは「隣の席の子と机をちょっと離す」なんて小さなことから始まるんです。そんな卑怯なこと許せますか?許せないですね!それなのに、机を離している子がいる。◯◯立て!先生はそういういじめにつながる卑怯な行為は許さない!みんなもそうだよね。こういういじめにつながる行為は許してはいけない!

このように、全体の場で「いじめ」につながる行動を「悪」と認めさせることで、そういったことが起きないよう「予防」していきましょう。

【子どもへの個別対応術】

本書では特に「やんちゃ君」への対応が丁寧にまとめられていました。

やんちゃ君対応のポイントは以下の通りです。

・やんちゃ君に反抗させない

・やんちゃ君とは対峙しない

・教師がやんちゃ君を嫌いになってはいけない

・えさをまいておく

よくやんちゃ君を論破したり、徹底して指導したりする先生がいます。

それはNGです。

なぜなら、徹底して指導されたやんちゃ君は「やり返そうとする」からです。

やんちゃ君と「反抗される」「対峙する」ことがないよう、「えさ」をまいておきましょう。

「えさをまく」ってどういうこと??

事前にやんちゃ君が好きなものをリサーチし、初めて会う時には自己紹介でそれに触れておきましょう。

例えば、やんちゃ君がサッカーが好きなら自己紹介で「サッカーが好きです。特に◯◯が好きで…」などと、やんちゃ君が食いついてくる「えさ」を事前にまいておくのです。

そうすることで、話をするきっかけとなり、そこから「褒める」を量産していくことができます。

【クラスをまわす仕事術】

ここまでで、クラス全体を統率し、やんちゃ君とうまく関わることをまとめてきました。

最後に、日々「クラスをどうやって回していくか」ということについてまとめます。

大切になるのが、以下の4ポイントです。

宿題の出させ方

宿題は「朝一番に出す」ことをクラスで徹底させましょう。

そして、職員朝礼までに全て丸付けを終わらせます。

そうすることで、その後の仕事が一気にはかどります。

テストの仕方

テストを行う場合は「1時間目に1枚だけやる」と決めます。

これによってそれ以降の休み時間や子どもの作業時間に丸つけを終わらせ、その日のうちに返却することができるようになります。

放課後やお家で丸付けをするなどということはやめましょう!

時間を守ること

授業の開始と終わり時間は必ず守りましょう。

遅れた子どもへの具体的な声かけも記載されていました。

「人生の時間は限られている。それなのにみんなの時間を奪うのか。みんなの人生、命を奪っているのと同じだ」

始まりの時間に敏感になるとともに、必ずチャイムでは授業は終わらせるようにしましょう。

チェックをこまかくする

著者の中村先生は毎時間ノートを集めているそうです。

そのノートをチェックし、スタンプを押します。

その際、「ノートがきちんと取れていない子」が出てきます。

そういう子には「やり直し」を命じるようです。

「この先生はいい加減なことを許してくれない」と強く思わせることが大事です。

また、子供がサボっている状態をスルーするのは「サボっていいんだと教えている」ということになります。

チェック&やり直しを徹底しましょう。


以上、『策略ブラック学級づくり』から学ぶ「学級経営の基礎」でした。

ここまでまとめてきたことは本書に書いてあったものですので、あなたのクラス、あなたのやり方に変えて使ってみてください。

そして、紹介しきれていないものもまだまだあるので、是非お手にとってみてください!


ランチョー
ランチョー

ボクも本書を読んでから「できそうなところ」を実践中です!!

この記事があなたの幸せ、あなたのクラスの子どもの笑顔につながれば幸いです!

それではまた!!

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