【超実践的!】特別の教科「道徳」所見作成の為のフォーマットと所見文例

先生の仕事

新しく道徳が教科化され、評価の仕方に迷っている先生方が多いのではないでしょうか。

道徳の評価の仕方がイマイチ分からないなぁ…

道徳の所見の書き方が分からないわ。

教師になって10年を超えたボクですが、毎回所見の書き方には迷ってしまいます。

ましてや新しく教科化された「道徳」となれば、みんなが迷い、悩んでしまうのも無理はありませんよね。

今回は、そんな特別の教科「道徳」における評価のポイントと具体的な所見作成の為のフォーマットを公開します。

これを見ていただくことで、評価するべき細かいポイントが分かるので日々の授業改善にも役立ちます。

また、所見作成のためにボクが使っているフォーマットも公開します。

このフォーマットに担当されている学年の教科名や価値項目、子どもの発言などを当てはめていくと所見が完成できるようになっています。

ぜひ、最後までご覧ください!ではいきましょう!!

「道徳」における評価の視点

文科省の資料によると道徳授業における評価は

  • 児童生徒の道徳性そのものを対象とするものではなく、
  • 道徳性を養う学習活動における児童生徒の学習状況や成長の様子を適切に把握し評価する

とあります。

つまり、道徳科の授業においては、学習指導の過程で期待する児童生徒の学習状況を具体的な姿で表したものや学習の成果等が評価の対象となるということです。

その具体的な評価の視点は、

ねらいとする道徳的価値についての理解を元に

  1. 自己を見つめることができたか
  2. 物事を(広い視野から)多面的・多角的に考えることができたか
  3. 自己(人間として)の生き方について考えを深めることができたか

という3点です。

よりシンプルに捉えるために、

道徳的価値を

  1. 自分の中で深め考えているか 
  2. 様々な視点で(多面的・多角的に)考えているか

と考えましょう。

この2点をイメージしやすくするため、所見文例として示してみるとこのようになります。

「1 自分の中で深め考えているか」

  • 読み物教材の登場人物を自分に置き換えて具体的に理解しようとしている。
  • 現在の自分自身を振り返り、自らの行動を考え見直している。
  • 道徳的価値を実現することの難しさを自分のこととして捉え考えようとしている。
ランチョー
ランチョー

お話の内容を「自分なら」と考えているのが1だね!

「2 様々な視点で(多面的・多角的に)考えているか」

  • 自分と違う意見や感じ方、考え方を理解しようとしている。 
  • 道徳的価値に関わる問題に対する判断の根拠やそのときの心情を様々な視点から捉え考えようとしている。
  • 複数の道徳的価値の対立する場面で取り得る行動を多面的・多角的に考えようとしている。
ランチョー
ランチョー

「色々な視点から考えてみると」というのが2なんだね!

道徳では、この2点について把握し、評価していくということになります。

少し評価についてイメージできましたか?

上の文章は使えそうなものはコピペして使ってくださいね!

評価のための具体的な方法

では、次に「評価の方法」について簡単に見ていきましょう。

  • 年間や学期という一定の時間のまとまりの中で評価材料を蓄積する
  • 特に顕著とみられる具体的な学習状況を記述する

この2点です。

「年間や学期という一定の時間のまとまりの中で評価材料を蓄積する」ためには、ノートやワークシート、発言内容のメモなどを一定のまとまりの期間ごとにまとめておきましょう。

ボクが勤務している小学校は、年間通して1冊のファイルにワークシートを貯めていくという方法をとっています。

また、評価したいことがより具体的に児童生徒や保護者に伝わるよう、授業中の発言や会話、ワーク シート等から、「特に顕著とみられる具体的な学習状況を記述」しましょう。

子どもや保護者がもらった評価を読んだら嬉しくなるような道徳の所見を書きたいですね。

具体的な記述の仕方は後述しますので、ご安心ください!

所見記述の際のポイント

所見を記述する際のポイントは2点です。

  • 一つの授業の報告や、授業のねらい(内容項目)の裏返しだけの表現になってはならないことに十分に留意する
  • 児童生徒が書いたものの紹介に終わらず、そこから読み取れるよい点や成長した姿についての記述が必要

この2点を意識して所見を書きましょう。

以下のような所見はポイントを無視した所見になるのでNGです。

  • 「◯◯」の学習では、・・・・・と書きました。
  • △△さんは思いやりがあります。
  • ◇◇君は・・・・・・と発表するなど、誠実さを身につけました。

所見作成のためのフォーマット

それでは、実際に道徳の所見を書く準備を進めていきましょう!

道徳の所見は大きく2文に分けて構成し、記述します。

  • 1文目:学習活動の大まかな様子を書く
  • 2文目:顕著な内容と成長をピックアップして書く

さらに、2文目を前半と後半に分けます。

  • 2文目前半:「単元名」+「顕著な子どもの様子」を書き、
  • 2文目後半:前半の続きから「成長の様子」を書く 

このようなフォーマットに当てはめて書くことで、所見がパターン化され、スムーズに書き進めることができます。

1文目の「学習活動の大まかな様子」や2文目の「顕著な子どもの様子」「成長の様子」で使えそうな文例は次の所見文例で具体的にたくさん示しています。

コピペして使える所見文例

道徳の所見を書くフォーマットを理解してもらいました。

あとは子どもの様子に当てはまる所見をフォーマットに当てはめながら、組み合わせることで所見が完成します。

所見文例を参考にしていただいても構いませんし、自身でふさわしい言葉を考えていただいても構いません。

1文目:「学習活動の大まかな様子」

  • 教材の主人公の思いや考えを自分の体験と重ねて、実感として捉えようとしていました。
  • 日々の学習での友人との交流を通して、常に「自分なら」の視点で物事を捉えていました。
  • 自分ならどうするかという視点から考えていました。
  • 毎回の授業で、素朴で素直な感情を表現するので、周りの児童が共感する姿がよく見られました。
  • 教材の登場人物と自分を重ねながら,どのように判断・行動することがよいのか、根拠を持って積極的に討論していました。
  • 授業では、これからの自分の生き方につなげて考えている姿が多く見られました。
  • 他の児童の意見をよく聞き、理解しようとする姿勢が見られました。
  • 主人公が残した言葉の意味を、これまでの自分の体験と重ね合わせながら、実感として捉えようとしていました。
  • 授業を聞く姿勢や発言などから、どの授業でも教材に共感しながら自分の考えを深めている様子がよくわかりました。
  • 発言は控えめでしたが、授業の姿や感想文から、回を追うごとに主人公に共感したり、自分なりの考えを深めていることがわかりました。
  • 教材の主人公の思いや行動に対して、「自分だったらどうするだろう」と自分なりに考えを深めていました。
  • 主人公の心の動きを感性豊かな言葉で表現し、授業の雰囲気を高めてくれました。
  • 友人との交流や学習の振り返りを通して、自分の思いや考えをもつことができました。
  • 授業を聞く姿勢、発言や感想文から毎回の授業で学習のめあてをよく考えていることがわかりました。 

2文目前半:「単元名」+「顕著な子どもの様子」

  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯と発言するなど
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯と考え、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯に気付き、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯について自問自答し、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯について友達と討論するなど、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯を見つめ直すことで、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯の大切さを述べるなど、
  • 特に「単元名」の学習では、◯◯◯◯と感想文に述べるなど、

2文目後半:(前半の続き)+「成長の様子」

  • の大切さに気付くことができました。
  • について考えを深めることができました。
  • の大切さを深く考えることができました。
  • とする意欲を高めていました。
  • についての考えを広げていくことができました。
  • 実践していこうとする意欲を高めていました。 
  • という思いを持つことができていました。
  • という高い意欲に感心させられました。
  • という気持ちを高めていました。
  • について見つめ直すことができていました。
  • と書くなど、頼もしさを感じました。
  • という様子が伝わり、成長を感じました。

【まとめ】フォーマットに当てはめて時短で所見作成をしよう!

道徳が教科化され、所見を書くことが義務付けられ、また一つ大きな仕事が増えてしまいましたよね。

多くの先生の頭を悩ませているこの道徳の所見ですが、ふさわしい言葉をフォーマットに当てはめていくことで効率的に所見文が作成できます。

道徳の所見だけでも時短できれば、

  • 通知簿作成にかける時間が短縮できる
  • 他の授業準備に時間をかけられる
  • 退勤時間を早くできる
  • 自分の時間ができる
  • 余裕が生まれる 

など、計り知れないメリットがありますよね。

この記事を読んでくださった先生方の仕事時間が少しでも短くなり、人生の時間が少しでも有意義になればこれほど嬉しいことはありません。

ちなみに、総合的な学習の時間の「授業づくりのポイントと所見」について書いた記事もございますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

これからも共に学び、共に楽しい教師人生を過ごしましょう!

それではまたっ!

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