【教員必見!】「なんのために学ぶのか」が教えてくれるたった1つの大切なこと

先生の仕事

本屋で見つけた池上さんの本、気になってるんだけど…

子どもたちに「何のために学ぶのか」と聞かれたら何と答えるかしら…

本書は池上彰さんの著書『なんのために学ぶのか』(SB新書)を小学校教員であり、1歳の娘のパパをしているボクが読んだ感想、ポイントをまとめていきます!

ランチョー
ランチョー

池上さんは「学ぶ楽しさ」についてみんなに伝えたくてこの本を書かれたよ!

【池上彰さんが一番伝えたかったこと】

本書で一貫して池上さんが書かれている結論はこれです。

学ぶ楽しさを子どもたちに伝えよう

この結論を池上さん自身が学生だった頃の経験、そしてアナウンサーになってからの体験を交えてわかりやすく書いてくれています。

学ぶことがおもしろいと思えるようになったらしめたものです。

なぜなら、「おもしろいことは長続きし、放っておいても自分から学んでいくようになる」からです。

そして、池上さんは全ての子どもたちにこの「学ぶことの楽しさ」を感じてほしいと強く願っておられます。

【教員が大切にすべきこと】

学びの楽しさを伝えよう

冒頭の結論でも述べましたが、池上さんが一貫して伝えたいのは「学ぶ楽しさを伝えよう」ということです。

大人でも子どもでも「あっ、これおもしろいな!」と思えることが一つでもあれば、あとは自分から学んでいくものです。

「学ぶって楽しい!」と感じた人は、好奇心が刺激され、もっと多くのことを学びたいと思うようになります。

自分自身の過去を振り返ってみても、そういった経験はありませんか?

・時間を忘れて没頭したこと

・もっと知りたくてワクワクしたこと

・脇目も振らず取り組んだこと

そんな「もっと知りたい!」「楽しい!」という思いを子どもたちに感じさせてあげることが、ボクたち教員の仕事であり、親の務めであるのではないでしょうか。

「主体的・対話的で深い学び」と言われているが…

現在、文科省が声をあげ、学校現場で取り組んでいるのが「主体的・対話的で深い学び」を子どもたちに提供することです。

子どもたちが「主体的」になり、いろんな人と「対話」して、「深い学び」ができれば、どんなにステキなことだろうと思います。

でも、実際は悪戦苦闘している教員がほとんどだということが現実です。

池上さんはこう述べています。

残念ながら、いま教えている先生は、そもそもそういう教育を受けていない。先生自身が「自ら学び、自ら考える」ということをやってこなかったか、もしくはそういう経験があまりないまま現場に立っているので、なかなかうまくいかない。

『なんのために学ぶのか』より

では、ボクたち学校の教員やこれから教職を目指す学生のみなさんはどうすればよいか。

自分たちも学びながらどうすればいいのか考え、やってみよう!そうやって自ら指導法を見出していくことがもとめられている!

つまり、子どもたちの前に立つ大人自身も、子どもたちに「学ぶ楽しさ」を伝えるために学んでいこう!と教えてくれるのです。

これは毎日、学校で消耗している教員にとって無い視点でした。

文科省から言われてるけど、分かんないよ!もう嫌だ!

そんな風に考えるのではなく、

「学ぶ楽しさ」を伝えるために、私たち自身が楽しく学びながら考えよう!

豊かな国では学ぶことの重要性が見失われがちである

日本をはじめ、先進国では義務教育制度があり、高校や大学へいくのは当たり前という空気があります。

そういった先進国では、学ぶことに意義を感じられない人が多くいるのが現実です。

「学ぶことが当たり前」になった国では、教育を受けることがいかに恵まれているかに気づかないまま年齢を重ねていきます。

なんで勉強なんてしなきゃいけないの?

これは先進国ならではの考え方であり、「学ぶ楽しさ」を感じられていない子どもたちならではの言葉であるわけです。

また、先進国では「自殺」が多いという事実もあります。

若い人の死因のトップは「自殺」です。

病気や事故で亡くなってしまう人の数より、自らの命を絶ってしまう人の数の方が圧倒的に多いのです。

池上さんはこう言います。

教員になったら子どもたちに学びの楽しさを伝えて先進国病を乗り越えてほしい。

学校の先生になろうと思ったからには、どこかで学ぶことの楽しさや先生の素晴らしさを知る体験があったはず。

『なんのために学ぶのか』より

まず、大人・教員である自分自身が「どういう時に「勉強するって楽しい」と思ったのか」を改めて考えてみる必要があります。

その原点に改めて立ち返り、その「勉強の楽しさ」を子どもたちに伝えていけば、子どもたちも素直に受け入れてくれるのではないでしょうか。

知識を伝えるのではなく、何よりも学ぶ楽しさを伝えることが大切!

それがボクたち大人の責務です。

【ジョブズの生き方は「学び」の基本】

池上さんはアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの生き方が「学びの基本」だ、と言います。

それはアップルの製品の優れたデザイン性にあります。

ランチョー
ランチョー

シルバーのスタイリッシュなアップル製品カッコいいよね!

ジョブズはあのデザインをどうやって思いついたのかな?

アップルのあれだけの優れたデザインは、ジョブズが「面白いと思ったから」というだけで大学で学んでいた「カリグラフィー」がずっとあとになって花開いたものだと言います。

つまり、ジョブズは「すぐに役立つこと」ばかり考えるのではなく、「今、おもしろいこと・知りたい」ことを一生懸命学んでいた。

それが、アップル製品を作ることに大いに役立った、というわけです。

ジョブズは「学ぶ楽しさ」を追い求め続けた生き方のお手本であるわけです。

【まとめ】「なんのために学ぶのか」という問いの答えは「学ぶことは楽しいから」である

今どきの小学生
小学生

なんで勉強しなくちゃいけないの?

ランチョー
ランチョー

勉強するのは「楽しい」からだよ!

そう胸を張って言える大人になりたいですね。

池上さんが本書を通して一貫して伝えてくれたことも同じです。

「学ぶって楽しい」を自ら感じ、「学ぶって楽しい」を伝えよう!

まずは大人であるボクたち自身が、たくさん学び、たくさん楽しみましょう!

そして、それを自信を持って子どもたちに伝えてあげましょう!

そうすることが、今の日本を少しずつ良い方向に変えていくキッカケになるはずです!

本書はまだまだ、楽しい話がたくさんあります。気になる方はぜひ、チェックしてみてください!

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それではまたっ!

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