【学級経営の真実】教師が正論を言っても子どもは聞いていない【まず好かれよう】

先生の仕事

子どもと出会ったはじめの時期はしっかりとルールを伝えたいな!

子どもたちには正しいこととは何かを伝えていきたいわ!

そんな風に「マジメ」に考えて教壇につく先生が多いです。

特に初任者の先生や講師の先生にはそういう「はりきったマジメな先生」が多いように思います。

教師はマジメじゃだめなの??

そんな「ルール」や「正しいこと」を大事にし、「マジメ」に生きようと考えている先生に「学校教育の究極の真実」を伝えます。

ランチョー
ランチョー

子どもは「ルールや正論」だから聞くのではなく、「好きな先生」が言っているから納得し、話を聞くんだよ!

今回は、10年以上学校現場で勤務し、学校のリアル、子どものリアルを肌で感じてきたボクが「学級経営の真実」「教育の真実」を解説します。

・子どもの指導に悩んでいる先生

・教職に就こうと勉強している大学生

・教育の仕事に就こうと考えている学生

そんな方たちのボクが学んできた経験が伝われば幸いです!

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【子どもたちは先生の言う「正しいこと」を聞いていない】

驚かれそうですが、まずはじめに伝えなければならないことがあります。

子どもたちはあなたの話している「正しいこと」を聞いていません。

子どもたちは純粋です。

なので、先生という立場の人間を「先生」として見てはくれています。

小学校低学年なんかは特にそうです。

だから先生の言っていることは「聞いて」くれます。

いや、一見聞いてくれている「ように見える」と言ったほうが正しいかもしれません。

先生もその場におとなしくいてくれる子どもが多いので「聞いてくれている」ように思い込んでいます。

しかし、それは

ただ「聞こえている」だけで「聞いている」わけではない

ことがあまりも多いということは知っておく必要があります。

特に「廊下は走ってはいけない!」「人にいじわるしてはいけない!」というような「正しいこと・正論を伝える」場面では顕著です。

子どもたちは「聞いている」だけで「納得してはいない」

ということを先生は肝に命じる必要があるでしょう。

【子どもが話を聞き、納得し、行動するために必要なこと】

では、先生が「正しいこと」や「ルール」を伝えようと思ったとき、どうすれば子どもたちはその話に「納得し行動」してくれるでしょうか。

その答えは、あなたが子どもだったときのことを思い返してみてください。

そこに答えがあります。

あなたはどんな先生の話に納得し、腑に落ち、行動に移そうと思いましたか?

理路整然と正しいことを伝えてくれる先生の言うことに納得していましたか?

子どもが納得して話を聞いてくれるかどうかで最も大事なのは、

ランチョー
ランチョー

実はその先生が「好きかどうか」がポイントだよ!

これは極論ですが、真実です。

その先生が言っていることが正しいかどうかなんて関係ないんです。

好きな先生が言っていることは内容はともかく聞く

嫌いな先生が言っていることはいくら正しくても聞かない


改めて、若い先生が気合いを入れてよく発する冒頭の言葉について考えてみましょう。

・子どもと出会ったはじめの時期はしっかりとルールを伝えよう

・まずはじめには学級のルールをおさえることから始めたい

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

それらはどれも大事なことですが、さらに大事にしなければならないことがあります。

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

→正しいことを伝える前に自分を好きになってもらえる話をしよう

・まずはじめには学級のルールをおさえることから始めたい

→学級のルールの前に好きになってもらおう

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

→正しいことを伝える前に好かれる話をしよう

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以上、学校現場では誰も教えてくれない究極の真実をお伝えしてきました。

なんで、学校ではこういうことを指導してくれないんですか?

仲の良い若い先生に聞かれたことがある質問です。

これはみんな、意識する・しないに関わらずみんな知っていることのはずです。

でも、正面から誰も言おうとしないことです。

子どもが話を聞いてくれないのは、君が嫌われているからだよ!

なんて先輩教員に言われたら心の底から傷つきますよね。

だから、みんなそんなことは言わずに、「ルール」や「指導方法」「学級経営」という話ばかりするんです。

ランチョー
ランチョー

でもそれらは、先生が子どもに好かれているという前提があっての話なんだよね!

あなたが子どもの前に立つとき、今回解説した「学級経営の真実」を少し意識してみてください。

子どもを変えようとする前に、まずは自分の言動や表情に気をつけてみましょう。

・子どもが嫌な思いをしない言い方をしているかな?

・子どもを見る表情は怖い顔になっていないかな?

・自分が子どもだったら、こんな先生を好きになれそうかな?

こんな風に意識できるようになると、あなたの学級経営の質は確実に良い方向に変わっていくはずです。

これを読んでくださったあなたが子どもといい関係になるきっかけとなれば嬉しいです。

そしてそれが、「幸せな先生ライフ」「楽しい教師生活」につながればこれ以上の喜びはありません

それではまたっ!!

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