【完全版】小学校における通信簿所見の書き方&勤務時間内に終わる効率的な書き方を解説!

先生の仕事

あぁ…通信簿の所見を書く季節がまたやってきたよ…。

所見って何となく書いてきたけど、書き方のポイントってあるのかしら?

毎学期末、成績処理の時期になると必ずやってくる「通信簿所見を書く」という作業。

その度に頭を悩ませ、休日出勤をし、なんとなく所見を書いては管理職にチェックをされる…。

そんな学期末ライフを送っていませんか?

なんで、ボクの毎学期の生活を完全に見透かしているんですか!?

ランチョー
ランチョー

何を隠そう、つい数年前まで私自身が全く同じ生活をし、フツフツとした悩みを抱えていたからよく分かるんですよ。でもこれを読んだあなたは大丈夫です!

私と同じように、モヤモヤした学期末を送っている先生が日本中に何人いることでしょうか。

そんな先生たちを救いたい…

子どもたちは「終わったーーー!」と言って長期休みに入るんですから、私たち教師も同じように清々しい気持ちで学期末を迎えようではありませんか。

ということで、本記事では誰でもさっとかける「通信簿所見の書き方」と休日出勤などせず、「勤務時間内に所見を書き終わらせるポイント」を具体的に解説します!

それではいきましょう!!

【前提】通信簿所見を書く前の心得3選

ランチョー
ランチョー

よーし、書くぞーー!という前に、所見についての大前提を押さえておきましょう。

これらの前提なしに書き始めると、何度も修正を重ねることになったり、見当違いの文章を書いてしまったりすることになるからです。

ひどい場合には、子どもや保護者の方を傷つけることにもなりかねませんからね。

学校の書き方のルールを確認しておく

通信簿の所見の書き方や量、文末表現などは、学校や地域でなんとなく決まっている枠や形式などがあります。

独自で0から書き始めたものの、枠からはみ出た量や書き方をしてしまっていると、後からたくさんの書き直しをしなければならない、といったことにもなりかねません。

そんなことが無いよう、教務さんにお願いをして、自分が担任している学年の去年や一昨年の所見を見せてもらいましょう。

もちろん、担任している学年の所見を見れば、どんなことを書けばいいかのイメージも持ちやすいですからね。

  • 所見の文章の量(文字数)
  • 文末表現
  • 過去の先生の書き方

これらをさっと見てチェックしておきましょう!

所見には良い面だけを書く

これは先生や立場によっても意見が分かれるところですが、私は一貫してこう考えています。

通信簿の所見には良いことしか書かない

なぜなら、子どもたちもその保護者の方たちも、通信簿は大なり小なり「期待して」見るものだからです。

そして、通信簿はその後お家で保管しているというお家が想像以上に多いからです。

そこに「マイナス面」「課題」「良くない面」が書かれているといい気持ちにはならないでしょう。

そんな気持ちをずっと保管してもらうのも気が引けます。

でも、課題を伝えないといけない子には所見で書かないとダメなんじゃないの?

そんな風に言われる管理職に出会ったこともありますが、そんな必要はナシです!

わざわざ、学期のまとめとして出す通信簿に書く必要など全くありません。

課題は随時、家庭訪問や電話連絡などなるべく文字として残らない方法を通じて伝え、共に考えていくものだからです。

通信簿は先生から子ども一人ひとりへのラブレターと思って、良いところや素敵なところについてのみ書くようにしましょう。

子どもの内側の成長について書く

よーし、分かった!良いところをたくさん書くぞーーー!

そう張り切って失敗してしまいがちなのは、「外から見える面だけ」を書いてしまうことです。

  • 運動会では、持ち前の走力を生かして、アンカーを務めました。
  • 学習発表会では、○○について発表しました。

なぜ、「外から見える面だけ」を書いてしまうことがよくないのかと言うと、それを見ていた保護者も「そんなこと見ていたから分かっているけど?」と思える内容だからです。

通信簿の所見には「外から見える内容」に加え、「子どもの内面の成長」に触れた文章にする必要があります。

所見の鉄板フォーマットは「具体の姿」➡️「抽象の表現」

ランチョー
ランチョー

それでは、具体的に所見の書き方を教えていきますよ〜!

所見はあれこれ考えず、フォーマットに当てはめて書いていきましょう。

その鉄板フォーマットはこれです。

【1文目】
学習についての具体的場面を書く➡️抽象的な表現にする
【2文目】
生活についての具体的場面を書く➡️抽象的な表現にする
【3文目】
教師の思いを書く

所見は「具体➡️抽象」という流れで書きましょう。

具体的にはこのようになります。

【学習面】
国語「日本文化を発信しよう」の学習では、◯◯について図や表を使いながら分かりやすいパンフレットを書き上げることができました。読者の視点に立って表現する力が高まっています。
【生活面】
◯◯委員会では、委員長として毎朝の当番活動を欠かすことなく取り組みました。最高学年としての責任感ある行動が全校の模範となっています。
【教師の思い】
◯学期のさらなる活躍と飛躍を期待しています。
 

いかがでしょうか?

この枠に当てはめて書けば、クラスのあの子についても書けそうな気がしてきませんか?

各地域や学校によっての書き方の枠があるのは先述した通りですが、このフォーマットを使えば所見の大きなやり直しはまずありえないはずです。

少なくとも10年以上、小学校で勤務している私は何人もの管理職にこのフォーマットで所見を見せてきました。

心配なく使ってみてくださいね!

勤務時間内に所見を終わらせる効率的な書き方

所見の書き方の枠は何となく理解できたわ。でも所見っていつ書けばいいのかしら?

毎学期末、休日出勤しては記憶を頼りに書いているんだよな…。

ランチョー
ランチョー

所見を書く仕事は「生もの仕事」です!腐らないうちにすぐに取り組むことが必要です!

毎学期末に記憶を頼りに一気に所見を書き上げてはいけません。そのような書き方は

  • 曖昧な表現になる
  • 思い出せない子がいる
  • 無難なことしか書けない
  • いい加減になる

など、良いことなど一つもありません。

それではいつ所見を書けばいいかと言うと、

記憶が新しいうちに、次々と、毎日書いていく

これがポイントです。

ただ、毎日所見のデータを開き、そこに書いていくとなるとそれも少し負担になりますよね。

ランチョー
ランチョー

ここで大事なのが「スタートアップ機能」だね!!

「スタートアップ機能」とは、簡単に言うと「パソコンを開くたびに決まったデータが自動で立ち上がる機能」のことです。

このスタートアップ機能に「所見を打ち込むデータ」を選択しておくというわけです。

すると、負担感なく所見のデータが常に開かれ、気付いた時にいつでも所見を書く作業ができるというわけです。

「学期末に一気に仕上げる仕事」という今までの自分の考えをここで変えましょう。

「スタートアップ機能」の設定の仕方や意義について詳しく書いた記事もあります。

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

【まとめ】所見はフォーマットとスタートアップ機能で一気に楽になる!

現在に至るまで長い間、先生たちの仕事の負担感をとてつもなく大きくしてきたものの一つに「所見」があります。

毎学期末、長期休みを迎えるにあたって必ずやってくるラスボスのような仕事です。

でも、この仕事も所見を書くフォーマットを作り、それを日々の仕事の中に少しずつ入れ込んでいくことで、仕事の負担感が一気に減らせることがわかりました。

これなら、僕にもできそうな気がします!!!

ここまで読んでくださった先生の仕事が少しでも楽になり、子どもとの楽しい授業や楽しい時間、自分自身の生活の向上につながれば、これほど嬉しいことはありません。

これからも共に学び、共に実践を続けていきましょう!

それではまたっ!

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